グローバルリーダーの育成を目指す新しい教育のカタチ

AL(Advanced Learning)ネットワーク Snow Crystal Project in HOKKAIDOにより高度な学びを支援します。これまで多くの事業連携校と事業協働機関と協働して生徒の学びをサポートしてきました。そして、この結びつきを今後いっそう強めていき、魅力ある学びの機会を創出していきます。本校は当ネットワークの基地(事業拠点校)として積極的にその役割を果たします。

ALネットワークの考える教育

広大な大地「北海道」の全地域においてSDGsに取り組んでいる高等学校と海外の高等学校、大学、企業、地方公共団体を繋ぎ「北海道広域 AL ネットワーク」を形成し、組織的・継続的に持続可能な世界の実現と Society5.0 を牽引するグローバルリーダー育成を目的とします。具体的にはSGH事業の研究成果をベースに連携校の多様な視点と実践を活かし、距離と時間を克服するためICTを活用した新たな科目・授業を実施します。更には専門的で先進的な技術を有する系列大学や連携機関の指導助言により、教育カリキュラムを進化させます。特に北海道の農業と食、民族や領土問題、寒冷地の住まいと環境、外国人労働者を支えるネットワーク構築を探究課題とした「グローバルリーダー」育成モデルの確立と北海道ALネットワークの拡充を図り、世界に向けて発信します。

ALネットワーク -Snow Crystal Project in HOKKAIDO―

事業連携校(ご協力をいただいている学校を含む)

事業協働機関

支援していただいている大学

ALネットワークを活用した国際理解のための国内研修
~本校の進んだ国際理解教育の一例を紹介します~

☆『探究!アイヌの生活・文化 -平取町・北海道平取高等学校との協働探究-』

平取町が主催する「大地連携ワークショップ」において、全国から集まった大学生のプレゼンテーションを聞きます。また、二風谷アイヌ文化博物館と周辺施設、二風谷ダムを見学します。
さらに、北海道平取高等学校を訪問し、両校生徒が一緒にアイヌ文化に関する講義を聞き、ワークショップとプレゼンテーションを行います。盛りだくさんの1日です。

☆『探究!歴史とSDGsをつなぐ -北海道白老東高等学校との協働探究-』

北海道史をアイヌと北方警備の面から学ぶプログラムです。北海道白老東高等学校の生徒と一緒に民族共生象徴空間ウポポイを見学し、アイヌへの理解を深めます。
また、一緒にアイヌ料理を楽しみます。さらに、仙台藩元陣屋資料館を白老東高等学校生のボランティアガイドによる説明を受けながら見学します。
150年を超える仙台藩が移植した赤松が1本だけ残っていて、大事に保護されています。両校生徒がこれを一緒に目にすることで感動が増します。

☆『北方領土について考えること -北海道根室高等学校との協働探究-』

北方領土に関する学びを蓄積してきた北海道根室高等学校の「北方領土根室研究会」の生徒によるプレゼンテーションを聞き、交流も行います。また、関連映画の鑑賞会も行われ、北方領土問題に対する理解を深めます。

☆『住みつづけられるまちづくりを×農業 -高大連携 酪農学園大学―』

本校敷地内に畑を構え、野菜を栽培しています。多くの生徒が当番制で管理をしています。酪農学園大学の飛谷淳一先生と飛谷研究室の学生の皆さんに指導を受けながら取り組んでいます。この過程で、酪農学園大学を訪れ、堆肥づくりや畑の作り方、野菜の栽培法について学びます。

☆『削減 フードロス -高大連携 札幌保健医療大学-』

持続可能な社会づくりにおいて、食品ロスの問題は深刻です。この解決に向けた道をSDGsと関連付けて学びます。札幌保健保健大学を訪れ、荒川義人先生、百々瀬いづみ先生の講義を聞き、畑での農作物収穫体験をし、食品ロスを生まない食事を実際に調理しながら実感します。最後にはワークショップとプレゼンテーションを行い、学びの成果を可視化します。あなたが学んだ成果を、他の機会でも是非発表してください。

☆『北海道高校生国際会議 -by北海道大学大学院環境科学院・北海学園札幌高等学校-』

内外から多数の高校生が本校に集い、グローバルイシュー(地球規模の解決すべき課題)をダイナミックに学び、持続可能な世界づくりに向けて大事なことを自覚し、未来へ向けて提言する場です。北海道内の高校生会議では最大規模です。ファシリテーターとして多くの北海道大学留学生が参加し、高校生を導きます。また、国際交流をしながら多くのワークショップを通じて理解を深め、学びの成果を発表しあい、共有する機会です。2021年にノーベル物理学賞を受賞された真鍋淑郎博士との共同研究者でおられ、内外の審議会等で要職をお務めの、北海道大学大学院教授 山中康裕先生をスーパーバイザーとしてお迎えし、同会議を運営します。グローバルサウス(新興国・途上国)の留学生の皆さんにより毎年更新される環境白書である"Road to 2030 and beyond : Witness to the Global Environment"は、グローバル環境問題の最前線(state-of-the-art)として、高校生のバイブルです。

☆『Snow Crystal Project in HOKKAIDO探究活動報告会』

Snow Crystal Project in HOKKAIDO ALネットワークに参加する高等学校の生徒による探究活動の報告会を本校で行っています。多くの高校生が集い、各校の内外における国際理解の学びの成果を共有するとても有意義な機会です。

☆『Engineering Labo -高大連携事業 北海学園大学工学部-』

北海学園大学工学部の4つの学科を訪問し、教授による講義と実験によって、成果を生むべく学んでいきます。実証実験・ワークショップ・レポート作成・探究活動報告会でのプレゼンテーションと、文理融合プログラムが高校生の心をいっそう育てます。

海外進学のあゆみ

2015年度卒業生から海外に進学する生徒が増えており、その数は40名を超えました。多文化共生、SDGsの重要性が増し、グローバル社会を柔軟な思考力と豊かなコミュニケーションと逞しい行動力とを胸に、世界へはばたいています。

本校卒業生の海外進学先の一例

  • ニュージーランド

    オークランド大学

  • 台湾

    静宜大学 遼甲大学 開南大学 慶熙大学

  • オーストラリア

    マードック大学

  • カナダ

    コンコーディア国際大学 テンプル大学 ILSC

  • オランダ

    ハーグ王立音楽院

  • 中国

    北京外国語大学

  • アメリカ合衆国

    エドモンドコミュニティカレッジ キングスロサンゼルス校

WWLニュース

活動報告

「世界が変わるとき、みなさんはどうしますか?」北海道大学大学院地球環境科学院教授 山中康裕先生